清阪terraceの活動風景

自家配合飼料での餌やり

毎日周辺地域からいただいたビールかす、おから、炭、エビがら、ぬか、ごま、などを自家配合して与え、配合飼料は一切不使用で飼育しています。
餌やりはその時々の鶏の様子を見ながら、日々の餌を調整などを行う、
健康観察を兼ねた大事な時間です。
また、直播きしているので、
鶏たちとのコミュニケーションをとる時間でもあります。
もちろん鶏達とは会話する
というようなことはできないのですが、鶏には人の顔を識別できる知能があるといわれており、慣れてくると餌の時以外でも近くによって来たり、肩や頭にとまったりもしてきます。


餌の原料の回収

日々周辺地域からの餌の材料となるものを回収しています。
こちらは箕面ビールさんより
頂いているビールかす。
糖分以外のタンパク質、食物繊維など栄養分が豊富に残っていて飼料には最適とされています。
回収はこまめにいかねばならず、状態よく保存するために再調整するなど、通常の配合飼料の餌やりと比べ、何倍もの手間がかかります。
しかし、この手間を惜しまず、
このように飼料としての栄養価が高い廃棄食品を大いに利用させていただくことで、健康的な餌を作ることができます。
また地域のものを資源として再利用し、飼料として使い切れば、海外からの飼料に頼らなくても良くなるので結果的に、地域経済をまわすことや、生ゴミ処理による環境負荷を減らすこと、周辺地域のロスを減らすことにも繋がっていきます。

ヒヨコの飼育

清阪terraceにはひよこ小屋があり、
年に数回、生後一日のひよこから
ヒナ、親鶏、と徐々に大切に
育てています。
そしてある程度大きくなったら、
親鶏と同じ鶏舎に移します。
その後は鶏の習性を考慮し、最初は
仕切りを設けてある程度育成
したのち、一緒に飼育しています。
最近は孵卵機で一部たまごから孵してもいますが、親鶏として順調に育っています。
餌も親鶏に準じたものを与えて、
健康な親鶏となるからだづくりを
ひよこのうちからおこなっていますが、ひよこの時期からのケアは結果として長く品質の良い卵を産んでくれることにも繋がっています。

たまごをお届け

鶏たちが産んでくれたたまごを飲食店や
小売店に配達しています。
そこでの会話は情報交換はもちろん、
様々な人との関係性をもたらしてくれる、貴重で楽しい時間でもあります。
そして時には仲間に販売を
委託することもあります。
このように様々な形でたくさんの方に
支えられていることは
日々の活力になっています。

また、清阪terraceのたまごは洗卵を
おこなっていません。
たまごには元々、クチクラ層
という抗菌作用のある層があります。
また、卵殻には小さな穴が
たくさん開いています。
洗卵をするとこのクチクラ層が
はがれ、水を媒介して菌が中に流入
しやすくなります。
なるべく本来のバランスのとれた状態での安心なたまごをおとどけできるよう、
清阪terraceのたまごは洗卵をせずに、
ひとつひとつ手で拭き、
リサイクルしやすい紙のパッケージ
に詰めてお届けしています。

 

ワークショップの開催

最近、ご要望が多いのが「土づくりから行う、農薬や化学肥料にたよらない畑講座」の出張ワークショップです。
レンガを組むだけで野外に設置できる
「レンガ窯づくりワークショップ」、
食育の一環ともなる「鶏を絞めていのちを戴くワークショップ」などを今までに
開催し、ご好評をいただいております。
ワークショップは出張も可能です。
ワークショップ開催をご希望の方は
お問い合わせください。 

~園主紹介~

清阪terrace代表 

横峯哲也

元バンドマン。料理人。
前職は農業ベンチャーの家庭菜園指導員。
清阪terraceの原点は
母の故郷の山口県・祝島での
放牧形態の養豚が耕作放棄地を甦らせ、
島の生ごみが減り、更に海がきれいになる
様子をみて感銘を受けたこと。
そして、ホピ族の村を訪れ、
自然と共存する生き方にシフトしたい
と考えるようになったことから。
そんなときに偶然、清阪を紹介され、
この豊かな自然環境に
フィールドを持ち、自然の中で
人を繋ぐ場をつくりたいと
米作りからスタート。
その後、自然養鶏に都心部の
良質な廃棄食品利用をし、
資源ロスを削減しつつ、
鶏糞も土にもどすスタイルでの
有畜循環型農業を行う「清阪terrace」
を立ち上げ、現在に至る。

甘い物好きのおとめ座の中年。